産後の抜け毛対策として、外側からのヘアケアと同じくらい、いえ、それ以上に重要なのが、体の内側から髪の成長をサポートする「食事」です。特に、出産と授乳によってママの体は多くの栄養を赤ちゃんに分け与えており、自分自身の栄養は不足しがちです。髪は「血余(けつよ)」、つまり血液の余りから作られると言われるように、体に必要な栄養が満たされて初めて、健やかな髪が育つための栄養が回ってきます。日々の食事を少し工夫するだけで、未来の髪を育む大きな力になります。まず、最も意識して摂取したいのが「タンパク質」です。髪の主成分はケラチンというタンパク質です。肉、魚、卵、そして豆腐や納豆などの大豆製品を、毎食欠かさずに取り入れることを心がけましょう。次に、女性が特に不足しがちな「鉄分」です。鉄分は、血液中のヘモグロビンの材料となり、頭皮に酸素を運ぶ重要な役割を担っています。鉄分が不足すると、毛根が酸欠状態になり、抜け毛の原因となります。レバーや赤身の肉、ほうれん草、小松菜、ひじきなどを積極的に食事に取り入れましょう。ビタミンCと一緒に摂ると吸収率がアップします。さらに、タンパク質の合成を助け、細胞の新陳代謝を促す「亜鉛」も不可欠です。亜鉛は牡蠣や牛肉、豚レバーなどに多く含まれます。また、頭皮の健康を保つビタミンB群や、血行を促進するビタミンEもバランス良く摂ることが大切です。とはいえ、育児に追われる中で、毎日完璧な食事を用意するのは難しいものです。そんな時は、サプリメントを上手に活用するのも一つの手です。特に、鉄分や葉酸、亜鉛などは、食事だけで補うのが難しい場合もあります。無理なく、賢く栄養を補給し、自分の体を内側から労ってあげることが、産後の抜け毛の悩みから抜け出すための大切な一歩となるでしょう。