ふと気づいた枕元の抜け毛、シャワーの排水溝に溜まる髪。それらを単なる「髪の問題」として片付けてはいませんか。特に、慢性的な睡眠不足とストレスを抱えている場合、その抜け毛は、あなたの体が発している危険なサイン、SOSである可能性が極めて高いのです。睡眠不足とストレスは、それぞれが髪に悪影響を及ぼすだけでなく、互いに結びつくことで、抜け毛や薄毛を加速させる恐ろしい「負のスパイラル」を生み出します。まず、睡眠不足は心身のストレス耐性を著しく低下させます。普段なら気にならないような些細なことにもイライラし、不安を感じやすくなります。そして、その高まったストレスが、今度は睡眠の質をさらに悪化させるのです。ベッドに入っても仕事のことが頭から離れなかったり、夜中に何度も目が覚めてしまったりするのは、まさにこの悪循環に陥っている証拠です。このスパイラルの中で、体内では「コルチゾール」というホルモンが過剰に分泌されます。コルチゾールは「ストレスホルモン」とも呼ばれ、本来は体がストレスに対抗するために必要なものですが、慢性的に高いレベルで分泌され続けると、様々な弊害をもたらします。その一つが、血管の収縮です。これにより頭皮の血行が悪化し、毛根は深刻な栄養不足に陥ります。さらに近年の研究では、過剰なコルチゾールが毛根の毛母細胞に直接作用し、髪の成長期を強制的に終了させてしまう可能性も示唆されています。つまり、ストレスは血流を断つだけでなく、髪の成長工場そのものを停止させてしまうのです。あなたの髪は、あなたの心と体の状態を正直に映し出す鏡です。抜け毛が増えたと感じたら、それは生活全体を見直すべきだという体からの警告です。そのSOSを無視せず、まずはゆっくりと眠る時間を取り戻すことから始めてください。
その抜け毛は体からのSOS?睡眠不足とストレス