自分ではなかなか気づきにくい頭頂部の薄毛いわゆるO字型AGAは他人からの指摘やエレベーターの防犯カメラの映像で偶然見てしまった時の衝撃によって発覚することが多い残酷な症状ですが適切な治療を行えば劇的に改善する可能性が高いタイプでもあり私の改善記録がその証明となるはずです。私が自分の頭頂部の異変に気付いたのは会社の忘年会の写真を見た時で楽しそうに笑う私の頭につむじを中心にカッパのお皿のような地肌がくっきりと写っており「これは誰だ?」と一瞬理解が追いつきませんでしたがそれが自分だと認識した瞬間血の気が引く思いでした。それからは電車で座席に座るのが怖くなり後ろに人が立つと視線が気になって冷や汗が出るという強迫観念に近い状態に陥り仕事にも集中できなくなってしまいました。意を決して受診したクリニックでの診断は「頭頂部の血行不良と男性ホルモンの影響による軟毛化」でありマイクロスコープで見ると毛穴はあるもののそこから生えているのは細く短い毛ばかりで地肌が透けて見えている状態でした。治療方針として提案されたのは内服薬に加えて頭皮に直接成長因子を注入するメソセラピーという治療法で費用はかさみましたが一刻も早く治したい一心で契約しました。治療開始から三ヶ月間は目に見えた変化がなく不安な日々を過ごしましたが四ヶ月目のマイクロスコープ検査で一つの毛穴から生える髪の本数が増えていることが確認され六ヶ月目には手で触った時のボリューム感が明らかに変わりシャンプー時の指通りに弾力を感じるようになりました。そして一年が経過した今では合わせ鏡で確認しても地肌が透けることはなくなり美容師さんからも「頭頂部の髪もしっかりしてきましたね」とお墨付きをもらえるほどに回復しました。O字型は自分では見えないため発見が遅れがちですがM字型に比べて血管が豊富な部位であるため薬の効果が出やすく比較的治りやすいと言われていますので諦めずに治療を継続することが何よりも重要です。この記録を通じて伝えたいのは見えない敵(頭頂部の薄毛)に怯えて暮らすよりも現実を直視して医学の力を借りれば必ず景色は変わるということであり今では電車の座席にも堂々と座れるようになった私がその生き証人です。
頭頂部が透けるO字型AGAの改善記録