僕が薄毛の悩みを抱えクリニックの門を叩いてから早一年が経過しましたが、この一年間はまさに自分自身との戦いであり期待と不安が入り混じった長い期間でした。これから治療を始めようと考えている方に向けて僕の体験をお話しすると、まず最初の三ヶ月間は本当に精神的にきつい時期が続きます。医師からは事前に説明を受けていたものの、飲み薬を飲み始めて一ヶ月ほど経った頃に初期脱毛が始まり、洗髪のたびに手に絡みつく大量の髪の毛を見ては、本当にこれで髪が増えるのだろうか、むしろこのまま全部なくなってしまうのではないかという恐怖に毎晩襲われました。鏡を見るのが嫌になり、帽子を目深に被って外出する日々が続きましたが、ここで止めたら全てが無駄になると思い直し、ひたすら信じて薬を飲み続けました。変化を感じ始めたのは四ヶ月目に入った頃で、おでこの生え際に今までなかったような細く柔らかい産毛が生えているのを発見した時の感動は今でも忘れられません。毎日鏡に顔を近づけてはその産毛の成長を確認するのが日課になり、少しずつその毛が太くなり黒くなっていく過程を見ることで、ようやく治療の効果を確信することができました。半年が経過する頃には、明らかに頭頂部の透け感が改善され、友人からも最近若返ったんじゃないかと声をかけられるようになり、この言葉が何よりの励みとなって治療へのモチベーションが一気に高まりました。しかしここで満足してはいけないのがこの治療の難しいところであり、一年が経過してある程度フサフサになった今でも、毎日の服薬は欠かせかせませんし、これを止めたらまたあの薄毛の自分に戻ってしまうという事実は常に頭の片隅にあります。僕が感じたのは、治療期間というのは単に薬を飲む期間のことではなく、自分の生活習慣や髪に対する意識を根本から変える期間だということです。効果が出るまでの期間は人それぞれですが、間違いなく言えるのは、継続しなければ結果は出ないということと、途中で諦めなければ必ず何らかの変化は訪れるということです。治療を迷っている人は、まずは半年、騙されたと思って続けてみてほしいと思います。その半年の期間があなたの人生を大きく変える転機になるかもしれないのですから。費用面での負担も決して軽くはありませんが、失った自信を取り戻し鏡を見るのが楽しくなる毎日を手に入れられたことを考えれば、決して高い投資ではなかったと感じています。これから先もどれくらいの期間この治療を続けることになるのかは分かりませんが、今の自分を維持するために必要なルーティンとして、歯磨きやお風呂と同じように生活の一部として淡々と続けていこうと思っています。薄毛治療は短距離走ではなくマラソンであり、ペース配分を考えながら焦らず着実にゴールを目指して走り続けることが成功への唯一の道なのだと、この一年の治療期間を通じて強く実感しています。